コヅレノオタク

育児とアニメと漫画のあれこれを...

テレビが子どもに与える影響について考えてみた。

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家事をしたいのに子どもがべったりで進まない・・・

ぐずってしまって機嫌を直してくれない・・・
そんなときに一役買ってくれるのがテレビだ。
 
子どものことはもちろん大切だし、決して育児を疎かにしているわけではないけれど、料理や掃除、趣味の時間などを捻出するため、テレビに子どもを任せたいときは誰しもあるだろう。
 
我が家でも、来客のある日の朝は家の掃除をしたいため、娘の大好きな『いないいないばぁっ!』の神回をリピート再生している。心の中では「ごめんよ」と思いながらも、掃除のためには仕方ないとついついテレビに子守を任せてしまう。
 
そこで頭に浮かぶのが「小さな子どもにテレビを見せるのってどうなの?」という疑問である。
 
テレビを見ることは悪いことではないが、その付き合い方は親として子どものために考えるべきテーマなのではないだろうか。
 
「テレビくらい見せればいいじゃん」という声も当然あるとは思うが、この記事をきっかけに「テレビと子どもの関係性」について考えるきっかけになってくれたら嬉しい。
 
※決して「テレビはダメ!絶対!」ということを言いたいわけではないことをご理解いただきたい。

子どもの感覚はひらいている」という話

子どもは見たこと、聞いたこと、触れたものなど、あらゆる物事をどんどん吸収し成長していく。それは「子供の感覚がひらいている」からだという話を聞いたことがある。
 
大人たちよりも五感がするどいのだ。
 
その五感を活かし、子どもは私たち親が思っている以上に脳で考え行動をおこす。
親の行動をよく観察してすぐに真似てしまうし、何か嫌な経験をすると同じことはしたくないと泣き出すこともある。だからこそ子どもたちには、できるだけ「良い経験」をさせてあげたいものである。
 
子どもにとっての日常は、大人からみた日常とは全く別世界であると、私は思っている。以前ご紹介した漫画「よつばと!」を読んで、初めてこのことに気づかされた。
 
子どもからみた日常の中には、小さな発見や感動がたくさんあり、毎日が新しいことでいっぱいなのだ。その日常をなるべく自然なカタチで、子どもに体験させてあげることが親の務めなのではないだろうか。
 

テレビからコミュニケーションは生まれるのか

テレビの話はまだかという声が聞こえてきそうなので、そろそろ話をテレビに戻す。
 
テレビは基本的に一方通行であり、どうしても見る側は受け身になってしまう。たとえ子どものために制作された『おかあさんといっしょ』や『いないいないばぁっ!』や『アンパンマン』などの教育番組であっても、我が子の目の前にあるのは紛れもなくテレビそのものなのだ。そこにコミュニケーションはない。
 
冒頭で述べたように、我が家では来客がある日や休日家にいるときには、娘に少しだけテレビを見せることがある。その度に目にするのは、テレビを食い入るように見る娘の姿だ。テレビがもつ魔力と言うか、娘のあまりに真剣な表情から、テレビが子どもに与える刺激の強さを感じた。
 
では、どうすればテレビと子どもの関係を良いものにできるのだろうか。
 

テレビと子どもと親の三角関係

テレビと子どもとの間に短時間でも親が関わることで、一方通行の情報伝達が共有という形へと変わる。
 
子どもがテレビを見ているときや見終わった後に、「うさぎさん可愛かったね」「何が面白かった?」「今のダンス一緒に踊ってみようよ」など、見た番組について話をしたり、一緒になって実際に体を動かしてみる。そうすることで、親子の間にコミュニケーションが生まれるのである。
 
テレビを見ることを楽しむよりも、テレビをきっかけに楽しむという感覚だ。
 
こうしたテレビと子どもと親の三角関係を上手く利用することで、テレビをとおして得られるものの質も変わってくるのではないだろうか。
 

テレビを見せないという選択肢

そもそもテレビを見せないという考え方もある。
 
我が家では以前からテレビをあまり見ていなかったため、子どもが生まれてからもほとんど画面真っ暗のままだ。
 
私たち夫婦も不自由はないし、子どもが日常のなかで自ら遊びを見つけて楽しんでいるのを見ると、テレビを見ないことのメリットを感じている。私の仕事鞄を担いで家中を探検したり、我が家にいる2匹の猫の頭を何回も何回も撫でて回ったり、箱の蓋を開けたり閉めたり転がしたり、子どもにとっては家の中も発見の連続であり、それはまるで宝箱のようなものなのだろう。
 
また、もしテレビを見せる場合は、生活の一部としてではなく、遊びの一環として短い時間で見せるようにしている。例えば、大人でいう「映画を見る」ような感覚だ。
ただ流しっぱなしのテレビを見るよりも、新鮮で楽しく感じられるし、記憶にも五感にも良い影響を与えてくれるのではないかと思っている。
もちろん、テレビを見た後のコミュニケーションを忘れてはいけない。
 

おわりに

テレビを見せることと見せないことは、どちらかが正しくてどちらかが間違っているというわけではない。ただ、子どもとテレビの関わり方についてどうすべきか考え、最終的に子どものためになると思える選択をしてあげることが必要だ。

 

我が子が1歳半であると同時に、私たち夫婦も親になって1歳半。親としてはまだまだ未熟である。これからも子どもの健やかな成長のために何ができるか、自分たちなりに考え続けていきたい。