私のiMacはガラクタではない。最新版であることの必要性と価値
自分にとっては大切なものでも、他人にとっては全く不必要だ、ということはしばしばある。
「大切なもの」にはそこに至るまでの背景があるし、それは自分にしか分からない。
他人に分かるはずがないのだ。
同様に、次々とアップグレードされる便利で革新的なモノやサービスも、自分にとって必ずしも価値があるとは限らない。
「新しさ」よりも価値のある「大切なもの」が人には存在するのだ。
そして誰に何と言われようとも、これらを見極め価値を決めるのは紛れもない自分なのである。
5年以上前のパソコンはガラクタなのか
先日職場で、自宅で使っているパソコンについて話題になった。
私は10年前に買ったAppleのiMacを今でも使っていると話すと、同僚のひとりがこう言ったのだ。
「5年以上前のパソコンなんてガラクタだよ。何年かに1回は新しいものに変えていかないと、新しいコンテンツについていけないよ」
わざわざ反論する必要はないと笑顔で受け流したが、内心は穏やかではなかった。
なぜあなたに、私のiMacをガラクタ呼ばわりされなければならないのか。
学生時代に買ったiMacには強い思い入れがある。
Apple製品はWindowsのパソコンに比べて高額で、当時学生だった私はなかなか手を出せずにいた。(大人になった今でも簡単には買えないがw)
デザイン業界を目指していたこともあり、必死にアルバイト代を貯め、iMacとAdobeのソフトをセットで購入した。
合わせて30万近い出費だった。
手が震えた。
その頃から今まで私は、この相棒と共に生きてきたのである。
それだけの想いがこのiMacには詰まっている。
「新しさ」よりも大切な価値があるのだ。
とはいえ、スペック的に現在の最新OSにアップグレードするのは厳しい部分はある。
最新ではないということは、同時にセキュリティ面への配慮が必要だ。
だから私のiMacは数年前からオフラインである。
使用用途はAdobeのソフトを使ったデザイン作業だし、今の時代、ネットを見るならスマホがあれば十分だ。
Adobeのソフトだって、最新の「Creative Cloud」を使わなくても、デザイン作業するのにはCS4でも何ら支障はない。
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(同僚に言えなかった言葉を、長々と語ってしまったことを許してほしい。)
新しいものばかりが全てではない
たしかに、パソコンに限らず最新版であることのメリットが大きいことは重々承知している。
機能性やセキュリティ面を考えれば、古いものが最新版に勝ることはできないだろう。
しかし、私が言いたいのは「それよりも大切な価値がある」ということだ。
長く使っていれば愛着も沸くし、壊れてどうしようもなくなるまでは使い続けたいのである。
iPhoneやAndroidなどのスマホだって同じことが言える。
私は、最新機種が出たからといって、1~2年でわざわざ機種変更する必要はないと思っている。だってまだまだ使えるのだから。
今や格安SIMもかなり浸透してきた。
2年毎に機種変更というキャリアの時代は終わったのに、なぜ人は最新機種に飛びつくのか。
スマホを完全に使いこなせている人は少ないだろう。
企業が新しさを追い求めることは決して悪いことではないが、コンテンツが先行しすぎて、ユーザーがついてこれないのでは、宝の持ちぐされだ。
要するに、例えiPhone6でも何の問題もないのだ。(←私です)
4年以上使い続けているが、普段使うのには不便はない。
十分すぎる機能が備わっているし、新しい機種でなくとも事足りるのだ。
私は、Appleに見捨てられるまではこのiPhone6を使い続たい。
自分にとっての本当の価値とは
結局何がいいたいのかというと、
新しい「モノ」や「コト」にアップグレードしていくことは、必ずしも「正」ではない
ということだ。
今後、世の中はさらに発展し、コンテンツはさらに速度を増して進化していくだろう。
だが、そんな目まぐるしい時代の荒波に飲まれることはない。
自分にとって大切なことをしっかりと考え、本当に必要なものを見極め取り入れることで、自分らしく生きていければ良いと思うのだ。
人は人。私は私。
オンリーワンで良いのだ。